2022年も、もうすぐ父の日という時期になりました。
そして今年もベスト・ファーザー賞が発表されていました。
たまたま、受賞者の一人である俳優の滝藤賢一さんのコメントをネットで見て、今の私にタイムリーな内容だったので思わず身を乗り出してしまいました。
以下は滝藤さんが、インタビュアーに
「子育ての大変さは?」
と聞かれて答えていた内容です。
———
子育てって大変だと思います。
日々勉強だと思っていますし、『片付けなさい』って言ったことに対して、全く片付けないんだから、片付ける方法を親が考えないといけないんですよ。
怒鳴るのは簡単なので、そうじゃなくて勉強する方法を考えないといけない。そういう事を考えると、親が勉強させてもらっている。
大変なことはいっぱいありますけども…。でもそれが子育てじゃないですかね。
———
素敵なコメントですね。
「早く片付けなさい!」
「勉強しなさい!」
「いつになったら歯磨きするの!」
「早くしてー!」
「早く!早く!」
等々…毎日言ってますよ、私。
かつて子供を保育園に預けて仕事に向かう日々の中で
「毎日朝起きてから家を出るまでの間、ほぼ早くして!しか言ってない…」
と言っている友人がいたなぁ…。
私自身も、子供は成長して幼稚園児だった頃に比べたらそれはそれはしっかりしてきていますが、「早くやりなさい」の内容が変わっただけで、相変わらず
「●●しなさい!」
と言い続ける日々。
同い年の子どもを持つ友人からも、
「毎日の宿題やりなさいバトルが辛い…」
という連絡がまさに昨日来ていました。
子育て期あるあるですよね。
滝藤さんは、お子さんに対して他のことはあまり怒らないけれども片付けに関しては怒るそう。
でも、親が片付ける方法を考えないといけないというところに至ったんですね。
我が家は、勉強面です。
宿題へのとりかかりがとにかく悪い。
自分から欲しい、やりたいと言い出して買ってきた英語と算数のドリルも継続出来ていない。
そして、やりなさいと言ってもやらない…。
そんな時、「子どもが自分から勉強をするようになるには」というテーマで色々調べたり、本を手に取ってみると、
多くの専門家が口を揃えて言っています。
「あれしなさい、これしなさい」
とは言うのは逆効果である、と。
親からしたら、自分から進んでやってくれる状態が理想のはず。
しかし、
「あれしなさい、これしなさい」
という指示・命令調の言い方は、子供が自分で考えたり行動したりするのをやめてしまうことに繋がるそうです。
また、そのしなさいと言われていることは
「しなければならないこと」
と認識してしまいます。
「しなければならないこと」
を進んでやる子は多いとは言い難いとのこと…。
…確かに…。
大人だってそうですよね。
試しに、ふと娘に聞いてみました。
滝藤さんのように、娘の目線に立って娘がスムーズに勉強にとりかかる方法を考えてみようと思ったから。
「どうしてすぐに宿題やらないの?
いつも後になって時間が足りなくなってイライラするって分かってるのに。
しかも、やれば意外とすぐに終わっちゃうのに。」
「そんなの、今すぐやる気が出ないんだからしょうがないじゃん!」
あれ?あれあれ?
どこかで聞いたセリフ…。
それって、大人たちも人生の永遠のテーマと言いながら日々戦ってるやつじゃないですかーー!
\先延ばし癖!/
つい先日も、職場のとある方が
「重たそうな内容って分かってるから、しっかり時間取れる日に取り掛かろうと思っているうちに、追い込まれて来ちゃって。
でもね、昨日やってみたら、意外とすぐに集中力降りてきて…進む進む!」
ああ、来る、来るよあの一言…と期待していると…。
「もっと早くやればよかったよ~」
キターーー!
そうなんですよね。
(『もっと早くやれば良かった』のコラムはこちら⇒)
「TODOリストから消せずに数日たったものは、有無を言わさず今日はやる!
みたいにとにかく早めに決心して着手しましょう、とかよく本にも書いてあるよね」
とその方。うんうん、知ってる!!
「でもしょうがないよね、なかなかやる気になれないんだもん!
とにかく着手、がなかなかできなくて困ってるんだよー!」
と、その方と私は盛り上がってしまったのでした。
あああ。大人たちがこれでは子供に背中を見せられないわ。
でも、こうして傷を舐めあうだけの私たちではありません。
(そういう日も必要ですけどね!)
娘よ、母が何かいいアイデア持ってくるから心しておいてくれ、と思ったのでした。
皆さんの参考にもなるような内容をお届け出来たらいいな、と今頑張っています。
※ちなみに、片付けという分野については、我が家では片付けやすい環境を整えることによって状況が良くなった経験がありました♪
(『片付けやすい部屋』のコラムは⇒こちら)
参考:日テレNEWS(滝藤さんのコメント)/安村 知倫著『子どもの成績を「伸ばす親」と「伸ばせない親」の習慣』/PRESIDENT Online『自ら机に向かう子の親が欠かさない習慣』勉強しなさいと言わない理由/東洋経済ONLINE『「自ら進んで勉強する子」に変貌する魔法の方法』