先日、娘が通う小学校で運動会がありました。
もう5年生なので、競技以外にも係の仕事というものがあるらしく。
ただでさえ運動会という行事があまり好きでない娘は、
「あー、早く終わらないかな。
もう5年だからさー、係もやんなきゃいけないんだよ」
なんて愚痴っぽく言っていました。
それがもう、なんだかちょっと、
実は大人の仲間入りを喜んでいるようにも見えて。
喜んでいるかどうかはさておき、
とにかく、係の仕事も失敗せずにちゃんとやらないと!
と思っているんだろうなー、ということが伝わってきました。
なんだか、今年は競技以上に係の仕事ぶりも気になっちゃうな~(笑)
なんて思いながら観に行きました。
高学年はクラスごとに席に着くのではなく、仕事別に着席。
私自身も自分の所属委員会関連などで序盤は少々バタバタし、娘が待機している席がなかなかみつかりませんでしたが、ひと仕事終えて席に戻ってくるところに遭遇し何とか発見!
なかなかテキパキと頑張っているではありませんか。
仕事の出番が一旦途切れれば、
「がんばれー!」
と、自分の組を応援する声かけをしていたり。
何だかんだで、運動会楽しんでるように見えました。
少なくとも、新たな役割を与えられてそれを全うする経験をして、意味のある1日になったと感じました。
娘以外の周りの高学年の子たちにも、ハッとさせられることがたくさん。
まずは、高学年の何らかの係の子たちの待機テントから、1年生の可愛らしい競技姿に対して
「可愛い~♪」
という声援が。
何なの~その大人目線!
何だか、おじいちゃんおばあちゃん世代から孫へのリアクションみたいだったんです(笑)
この学校の子たちみんな優しいなぁ、空気がいいなあ。
この子たちも上の学年から優しくしてもらってきたのかな?
なんて色々想像。
それから、係の席から大きな声で
「がんばれー!」
と本気の声援を続ける子。
そして仕事の出番が来れば、サッと立ち上がってテキパキ仕事。
応援団の子たちの一生懸命な姿にも感動したなぁ。
競技以外のことにこんなに注目して運動会を観たのは初めてかもしれません。
午前中だけの短縮開催で、観覧はテントやレジャーシートでの場所取り無しという形だったから、必然的にフットワーク軽く歩き回りながら観る感じになったんですよね。
それがまた良かったのかも。
もう5年だからさ。
と言いながら…渋々みたいな言い方をしながら…本番はいきいきと動いていた娘。
低学年の子たちに優しい目線を向けられる高学年の子たち。
大人を手伝う形で運動会を支える側としての役割を持つことは、高学年としての自覚が生まれるのを促してくれていた気がします。
娘をはじめ、高学年の子たちから年長者としての振る舞いが引き出されているように感じました。
「役が人を作る」
「役割が人を育てる」
とはよく言ったものですね。
「役に就くと、その人は次第にその役にあった行動を取るようになり、役に見合った人間に育つ」ということを表す時に用いられる言い回しです。
そういえば下校班でも、班長や副班長になったら振る舞いがちょっと変わったかな?と感じた子もいました。おふざけを適度に切り上げようとするんですよ!
年齢に応じて適切な役割が用意されていることで、子供たちがステップアップする様子を見る事が出来ています。
特にこの運動会の日はしみじみと、学校というものに感謝の気持ちが湧きました。
先生方、いつもありがとうございます。
●関連コラム
よかったらこちらも読んでみてくださいね♪
おすすめ絵本もご紹介しています。
⇒役割を持ってもらう