役割を持ってもらう

子供たちが冬休みに入る時期ですね。
年に何度かある長期休みは、ママにとっては
「また来たかー!」
と身構える期間ではないでしょうか。

朝送り出したらとりあえずひと段落、ではなくなりますからねー。
保育園に預けて働いているママさんでも、上のお子さんが小学生だと学童への送迎が追加になり、2箇所への送り迎えの日々に…。

そんな冬休みですが、子供たちにいつも以上にお手伝いをしてもらい、いくつかの作業を自分の役割として認識してもらうチャンスでもあります。

小学生以上になると、もらってくるお便りにも
「積極的にお手伝いをしましょう」
というようなことが書かれていたりもします。

我が子が持ち帰ったプリントには
「…家族のためになるお手伝いをさせてあげてください。
子供たちも家族の一員として働くことで、
充実感を味わうことと思います」
とありました。

自分はこの家族の一員なんだ。
自分も家族の役に立てるんだ!
自分がこれを手伝うとママがこんなに喜ぶんだ。

こういう思いをたくさんしてもらう事って大切ですよね。
誰かに必要とされたり、良い評価をしてもらう経験を通して承認欲求が満たされると言われています。

よく言われる「自己肯定感」を健全に育むにも大切な事です。

特に小さい頃はとーっても素直。
簡単なことで良いので、役割を決め、やってくれたら大げさに
「いつもありがとーーー!」

というのを繰り返すと、嬉しそうにやってくれるでしょう。

食器を下げる
テーブルの上が散らかっているのに気付いたら片付ける
(「片付けてある」状態はこれだということも教えると良いです)
紙ワイパーで床掃除
掃除機をかける
(ハンディタイプで出来るような箇所から担当し始めてもらい、
年齢が上がったらどこか一部屋を任せる、等)
洗濯物をたたみ、しまう

…等々、保育園・幼稚園児~小学1年生くらいの子でも出来ることは意外とあります。

例えば、リビングやダイニングのテーブルの上。前の晩にパパが置きっぱなしにしたものを片付けるのって、結構面倒くさくないですか?(笑)

この時期なのでゴム手袋をして、洗い物を始めたら…見たくないものが視界に!
少し離れたリビングのテーブルに、お箸とお皿とコップ発見。
チーン。

とかなりますよね?

そう簡単に治せるクセではないので私は諦めていて、長期休み中には子供にお願いしてしまうこともあります。
(我が家の場合、パパは他の事で貢献してもらってこの件は特に咎めません!
私の精神衛生上そちらの方が良いんです♪)

これを子供が片付けてくれるのが地味に本当に助かるので、心から
「ありがとーーーめっちゃ助かる!!」
と言えます。

これは演技には絶対見えない自信ありです(笑)

あまり難しいことや、やる度に母に助け舟を出されそうなことは、頼むとかえって大変なので一度教えたら出来そうなことを見繕ってあげると良いと思います。

簡単なことだけど、実際助かるわ。
と思えるような仕事を見つけてやってもらいましょう!

大人も、入ったばかりの職場などで最初に教えてもらうような仕事で
「ありがとうございます!」
大げさに言ってもらえたら嬉しいですもんね。
「ありがとう」は素晴らしい!そんなお話をしたコラムは⇒こちら

人をやる気にさせるのが上手だった先輩や上司を思い出しちゃいます。

大げさなくらいの
「ありがとう!」
は、言われた人の承認欲求を満たしてくれるだけでなく、
発する側からの
「いい感じにやっていきましょうね」
というメッセージにも。これから良い関係を築いて行きましょうというポジティブな働きかけになります。

子供に助けてもらって、ママは嬉しい。
子供には家族として協力していこうという意識が生まれたら最高ですね!

最後になりますが、絵本を一冊ご紹介します。

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ペニーさん
マリー・ホール・エッツ作
松岡享子訳
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読み聞かせをするには文章が多く、長めです。

たくさんの動物を家族として大切に養っている貧しいおじいさん。
それがぺニーさん。

ところがその動物たちがトラブルを…。
ペニーさんにとって危機的状況になってしまいます。

そこで動物たちは一念発起し、ペニーさんのためにと一致団結して…。

というストーリー。

・心からの愛情がきちんと届くということ。
・無償の愛だからこそのお話だということ。
役割を持ったことで人が変わっていくさま。
(動物ですけど…)
労働の喜びを知って活き活きとし始める登場人物達。
(動物なんですけど…)
・それぞれの得意分野で貢献し、他者と協力し合う姿。

色々な面で感じることがあり、とても良いお話です。
家庭を持った大人と子供では、注目する箇所が違ってくるかもしれません。
それと、今日のコラムの内容にも通じている気がします。

小学校2年生以前のお子さまには、数回に分けて読み聞かせをしてあげて、ママの感想を伝えたり、ママなりの補足をしてあげるのがおすすめです。

機会があれば、ぜひ一読をー♪