世の親たちの「子供がゲームに夢中でなかなか勉強しない」。
というお悩み。
小学校2~3年生以上のお子さんを持つ親御さんの間で増えてくるお悩み。
これまで体験したことのない刺激で、楽しくて夢中になる子が増えるお年頃ですね。
きちんとルールを決めていても、本人の頭の中がゲームのことでいっぱいになってしまって上手くいかなかったり。
まだ、ゲーム専用機は経験させていなくて、このことで悩まされるのはもう少し後だという、幼稚園・保育園児くらいのお子さんのママさんたちに伝えたい。
最初が肝心だということをー!
今回は、先日のコラム(「おうちでICT教育」はこちら⇒)でチラっと書かせていただいた「ゲームばかりしている子の興味を他に逸らしたい!」というテーマについてのお話です。
●ゲーム導入前におさえておきたいポイントは…。
・ルール決めをしっかり
(1日●時間まで、●時間やったら必ず一度30分以上目を休める、等々)
・ルールに関して例外は作らずに、厳しく運用すること
(でも、ゲームのプレイ上キリが悪いところで無理やりやめさせるのを繰り返すと子供と拗れることも。すぐにやめられない時は理由を聞いて、延長した分は他で調整する等のルールもあると良い)
・ゲームと同じ位、もしくはゲーム以上に夢中になれるものを探しておく
(既にお子さんがゲームに夢中になってしまっている方は、これからでも良いので探すようリードしてみてください)
◆まずは「ルール」について。
皆忙しい。子供がゲームに夢中だと自分も色々捗るので、ついついせっかく決めておいたルールをきっちり運用できずに、気づいたら長時間ゲームさせっ放しになってしまいがち。
でも、それがクセになると後戻りするのが難しくなってしまいます。
ゲームはずーっと楽しくプレイ出来て、「もっと続けたい」と思わせる仕掛けでいっぱい。
しかも、体を激しく動かすでもなく、気持ち的な負荷もなく、楽して楽しい気分を味わえる。
他の何よりも自分に負担が少ないのに、いとも簡単に、「自分にとって一番刺激的で楽しいもの」の位置まで登りつめてきます。
(ちなみにこれ、ネットサーフィンや動画視聴などもそう!大人もハマってしまいますよね)
最初からコントロールさせるクセをつけた方が良いですね。
◆ゲーム以外の「夢中になれる何か」の存在について。
これがあるのと無いのとでは大違い!
ただ、
「ゲームばっかりしてないで勉強をやりなさい!」
というだけでは子供には響かないのです。
ゲームを切り上げて、他にもやりたいこと、楽しいことがあればそちらにも夢中になれる。
ゲームばかりしていて両親から怒られていた子に、見兼ねたじぃじが大きな紙飛行機を作ったらそれを見たその子の目はキラキラ輝いて、外に飛び出していったという話がSNSで話題になっていたこともありました。
紙飛行機くらいで?!子供の好奇心って、そんな感じなの??
て思ってしまった方、いますよね?
この話を聞くと、ダメならダメでも良いから、色々気を引いてみようという気持ちになってきます。
スポーツ、絵画やイラスト等の芸術系、楽器、読書、マンガ。
ボードゲームやカードゲーム、外遊び等の「ゲーム以外の遊び」、等々。
化学の事やお金の知識等を遊びながら学べるようなボードゲームやカードゲームがあったり、歴史や体の働きを学べるマンガ、努力や友情が描かれたマンガもあります。
ハマる子はハマる、ハマってくれたら親としては嬉しい良質なコンテンツが世の中にはたくさん!
家でゲームをするよりも、もっとやりたい事がある子は、
「暇つぶしに」「他にやる事がないから」
という理由でゲームをするという時間がそもそも無い状況にすることが出来ます。
小さな頃から運動が得意で、好きなスポーツや競技があり、実際に習い事としてもやっていたり、両親と一緒にテレビでも観戦をするくらいに好きなものがあったりするのは良いですねー。
家族で盛り上げて、その好きな気持ちを存分に後押ししましょう!
パパが好きなスポーツを夢中で観ていたら、その競技に興味を持つ子もいますよね。
オリンピック等の世界大会系も、子供は純粋なので
「日本がんばれ!」
と食いついて来たりします。
意外な競技に興味を持ち、食い入るように見始めたり。
親が音楽好きなら、さりげなくライブ映像を見ている姿を見せてみるとか。
いつも楽しそうに一緒に歌う親を見て、楽器演奏や歌に興味を持つかもしれません。
もしくは、一緒にライブに行きたいと言い出すかも!
親子でカラオケを楽しむのも良いですよね!
スポーツ選手、歌手、俳優、その他色々な職業の方の素の顔や舞台裏が見られるドキュメンタリーも結構おすすめ。
何かを頑張っている大人の人が真剣に語る姿、努力している姿は、純粋な子供たちにストレートに刺さります。
何かに興味をもったり、「ハマる」きっかけになったりもします。
何かに興味を持ち、もっと色々と知りたそうにしていたら一緒に図書館へ。
それについて詳しく書いてある子供向けの本を一緒に探してみるのはいかがでしょう。
子供向けのハウツー本、あなどれないんですよね。
大人も読んでみたくなるような良書がたくさんあって、刺激を受けます。
本が嫌いな子でも、好きな事や興味のある事がマンガで解説されているものからだと入りやすいですしね。
それをきっかけに、本も読むようになれば一石二鳥です。
ぜひぜひ、未就学期~小学1年生くらいにかけて、お子様の好奇心をたくさんくすぐってみてください!
あ、既にゲームに夢中過ぎる…というお子さんもです!
私も試行錯誤の繰り返しですが…。