世の中には「とりあえずやってみる人」と「とりあえず聞いてみる人」がいる。
とあるシステム開発会社さんのHPの読み物ページに書いてあった言葉です。
ご提供されているシステム、サービスの利用者から寄せられる問い合わせ内容は明確に2つのタイプに分かれるんだとか。
それは、
・こういうことをしたくて、こうやってみたけどここがうまくいかないので教えてほしい
・こういうことをしたいけど、どうやればいいのか教えてほしい
という2つだそうです。
問い合わせに対してサポートをし、早く解決に至るのは前者とのこと。
なるほど、そうだろうなーと納得ですよね。
パソコンソフトの操作方法なども、本で読んで出来たような気になっていたことが、実際にその操作が必要になった時にスムーズに出来るかというと、出来ないものです。
手を動かしてみて、出来なくて。
そこで本を読んだりネットで調べてやり方を調べてみて。
読んだ通りに進まない壁にぶつかって、更に手を動かす。
そんなことを何度か経験してみて、初めて自分のものになります。
さて、こちらの会社では利用者のサポートの際、「ズバッとした回答」をしないそうです。
「この通りにやれば出来ます」という回答をしていると、利用者のシステムへの理解が進まないので、「これを使えば出来ます」というようにパーツとヒントを提供されている。
そうすることで、利用者の理解度のラーニングカーブ(前回チラっとお話をした「学習曲線」。学習した時間と習熟度の関係性をグラフで表現したもの)がグイっと上向きになる事を促しているんですね。
(前回のコラム「子どもがまずはやってみた話」は⇒こちら)
こちらのお話を読んだ時、これが「魚を与えるか、魚釣りを教えるか」でいうところの「魚釣りを教える」っていうことだよなーと思いました。
長い目で見たら、利用者がシステムをよく理解し、なるべく早くより便利に使えるようになる方が好ましいですもんね。
私はズバり今起きている問題点を最短で解決するようなサポートの経験はありますが、こういったやり方が有効となるような分野もあるのだと、その意味でも勉強になりました。
そして、子育てという分野にも有効だと思います。
子どもの人生はまだまだこれから。
長い人生をより良く生きて欲しいから、たくさんの良質なパーツとヒントを提供していきたいものです。
ただし!
「とりあえずやってみる」より「とりあえず聞いてみる」方がよい場合というのも確実にあります。
とりあえずやってみた結果、そもそもの進む方向すら違っていた…等、仕事等で限られた時間内に何かを成さなければいけない時は、むやみにやって大失敗…なんてことにもなりかねません。
そこの見極めは必要になってきますね。
・自分自身で根本的に理解して習得する必要がある分野
・多少失敗しても会社・周囲の人に迷惑にならないこと
・時間をかけても大丈夫なこと
こんな事を目安にしたら良いのではないでしょうか。
子育ては、長い目で見て、本人が色々習得できた方が良いのかな。
生きていくための武器を増やすことになりますし!
それにしても、親になると子育てに活かせそうなこと、子供に関することへのアンテナが常に敏感に。
何でも結びつけてしまいます(笑)