ピュアな好奇心につきあう

子供って、家にいると何回質問してくるんだろう?
とにかく親は質問攻めに合いますよねー!!

なんで?
これはなんで?
あれは?

なんで?どうしてー?

いやお母さんも知りたいわー(泣)と思うようなことから、分かるんだけど説明が難しいようなことまで、本当に色々。

せっかく興味を持ったのだから、なるべく向き合ってあげたいですが、時と場合によってなかなかしんどいこともあります。
世の中のママとパパ、その他質問に答え続けているご家族さま、いつもお疲れ様です

でも、こんなにも純粋に、何事にも興味を持てる時期は貴重!

「うっ、来た来た今日も来ちゃったよ~質問タイム」
と思いながらも、その着眼点などにはいつも癒されてしまいます。可愛くて。

かつて、そんな我が子から桃太郎の結末について問われたことがありました。
昔話の定番中の定番の桃太郎。

子「いつも思うんだけど、桃太郎はちゃんと鬼から取り返したものを村の人に返したの?」
母「ナヌ??」

母「多分…」

我が子曰く、取り返した宝物でおじいさんおばあさんと桃太郎の3人はその後幸せに暮らしました、ってなってたけど、ちゃんと皆に返さないとダメじゃん!
との事。

桃太郎をはじめとした語り継がれてきた物語ものの絵本って、本によってあらすじが微妙に違ったりするんですよねきっと。

慌ててGoogle先生に問いましたところ、昔話あらすじ紹介サイトにて「村の皆に分けた」というストーリーを発見。

「小さな子でも読みやすいようにお話を短くしたりしてある本もあるから、その本ではその部分が省かれていたのかもしれないね。」
と答えてその場はおさまりました。

そんな事があった後、書店で衝撃の出会いがありました!

小学5年生(調べ学習当時)が「桃太郎は盗人なのか?」というテーマで調べ学習をしてまとめ、「第22回(2018年)図書館を使った調べる学習コンクール」で文部科学大臣賞を受賞したその内容が本になったものが売られていたんです!
⇒内容はこちらから

帯に「鬼だから殺していい?」と書いてある絵本を見たことがきっかけとなり、計200冊以上の「桃太郎本」を読み比べて、気付いた事などがまとめられています。

探求心のレベルが全く違うし疑問のポイントも違うけど、同じようなところにひっかかる子がいるんだ!
と思いました。

着眼点や発想、その後の調べる意欲にとにかく感動。

「ちょっと!前に知りたがってたことの答えが書いてありそうな本みつけたよ!」
とすぐに我が子に声をかけましたが、既にその疑問点への熱はピークを過ぎ去っていて(ああ、子供あるある…)ものの数分程度興味を引き付けて終了。

調べ学習のやり方の参考にもなりそうな、小学生には本当に良書だと思ったのですが…。
また、改めて「我が子のタイミング」だなと思える時があれば改めて手に取ってみたいと思います。
我が子のタイミングについてのコラムは⇒こちら

そして、分からない事をネットで調べてとりあえずの答えを得るにしても、検索の仕方によって結果は違ってくるということも忘れてはならないなと。
同じ道具を使っても、使い方次第で結果は違いますよね。

私が「桃太郎 あらすじ」のみならず「桃太郎 悪者?」等でも検索をしていたら、この子の著作にその場でたどり着いたかもしれないのです。

今、学校でも1人1台のタブレットPCが貸与され、調べ学習にも使用しているみたいですが、調べるときの「検索ワード」の工夫の仕方は大人が教えていくと良いかもしれないですね。

数通りのワードで調べた結果得られた情報の比較検討を通して、調べたかった事に対してより深い興味を持つことができて、調べ学習をやりきったこの子のように図書館の本にもたくさん触れてもらえたら素敵です!

これから時間がたっぷりある夏休み。
ワーママにもなかなかこたえる質問攻めの日々…。

日ごろの疑問を、勉強になるかたちで解消してくれないかなあ…とふと思ったのでした。