今日は、子供が自転車に乗れるようになるまでのお話をします。
我が子はどちらかというと運動は苦手?と思われる子です。
他の子が2歳くらいからストライダー等の「ペダル無し自転車」を軽やかに乗りこなし、気付けば、早い子は就園前~、6歳くらいまでにはどんどん補助輪無しの自転車に乗れるようになっていく中、ペダル無し自転車で少しの距離を足を浮かせて進むことも出来ませんでした。
自転車に乗れるようになる前の時期、幼児の乗り物として、また自転車に乗るためのバランス感覚を養うためのグッズとしてもはや定番になりつつある「ペダル無し自転車」。
「足けり(キック)バイク」等とも呼ばれますね。
色々調べていくと、今は足けりバイクを経て、補助輪付き自転車を経験することなく自転車に乗れるようになるようなものを選ぶ人が多いことを知りました。
母親になるまでは知りませんでした!
足けりバイクでバランス感覚を養うことが出来ていると、そこにペダルがあったらそのままペダルをこぐ動作を追加でするだけなのですぐに乗れるようになってしまう…ような事が書いてあるのをネットで見て、ウチも「コレだ!!」と思ったものです。
コスパも考え、ペダル無しで使用後にペダルを追加で付けられるタイプのものを選び、ワクワクしながら公園で我が子にすすめてみたところ…。
あれ、ビックリするくらい楽しくなさそう(笑)
一応、購入前に「自転車欲しい?乗ってみたくない?」と幾度となく聞いてみて、「欲しい」と言い始めたので満を持して買ったのですが…。
前述のとおり、少しの距離も足を浮かせてシャーっと進めるようにはなかなかならなかったのもあり、本人も思ったより楽しくなかったようです。
つまらないから、すぐに飽きて遊具や砂場に行ってしまい…。
そのうち、公園に持って行っても少し乗ることすらしなくなってしまいました。
「他の子はあんなに楽しそうに、気持ちよさそうに乗っているのに…。」
という思いから始まって、いつしか
「他の子はもう自転車までマスターしているのに…。」
という状況に。
その後も「そろそろ自転車覚えない?」とたまに誘っても
「練習したくない。」
「まだ乗れなくても別にいいもん。」と…。
そうして自転車に乗れないまま小学生になりました。
小学生になったとき、ようやく自分も乗れるようになりたいと思えたようで、練習を再開。
同級生に練習を見られたくないとのことで、家から少し離れた公園で。
まずは足けりバイクでシャーっと進む練習からです。
「あれ?」
かなりの間乗っていなかったけれど、小さな頃よりも何か上手。
小柄なタイプなのですが、体格が一回り大きくなったのも良かったのでしょうか。
前よりバイクの取り回しがしやすく感じられ、気持ちに余裕が持てたのかも。
ほどなくして、だいぶ「シャーーーっと」進めるようになったので、
「もう上手になっちゃったから、ペダル付けよう!」
と勢いに乗り、いよいよペダル有りでの練習。
しかし…我が子にはここでも壁が立ち塞がりました。
「シャーっと」が出来たらすぐに乗れるんじゃないんかい!
と思いながらも、これが個人差というものだわね、と潔く事実を飲み込む。
なかなか上手くいかないのでまたもや「自転車やりたくない」モードに逆戻り。
でも、その後また1年越しくらいで練習を再開すると…。
なんと、すぐにスムーズにペダルをこいでいる!
子)「あれ、出来たー♪」
両親)「え?ちょっと、写真、写真と動画撮るからもう一回ーーー!」
急に出来ないでよ(笑)。
等と言いながら、笑い溢れる自転車マスター記念日になりました。
今回も体格が追いついてきたのか??
1年の間に自転車に必要な運動能力が発達した?
色々考えましたが、本人があまりにも苦手なことや、発達度合いに見合っていないかもしれないことは無理強いしてまで頑張らなくても良いのかな?
「そのタイミングじゃなかったのかな?」
と思った経験でした。
特に働いていると、普段は学童に行っていたり、公園に行ける時間も限られています。
そんな中、本人が楽しくないことをお互い疲れを感じながら頑張らなくても…と。
最近はずっと大嫌いだった学校の水泳の授業を楽しみだと言うようになりました。
水の中で目を開けて見える景色が気に入ってきたみたいで(笑)
やっと一緒に泳ぐ練習に誘えそう!
こういう、子供の「楽しい!」や今一番出来るようになりたい事に敏感になって、気持ちが高まっているときが何かに取り組むベストなタイミングなのかもしれないですね。
第一子ということもあり、自分の子だけが他の多くの子たちと同じタイミングで出来ていないことに敏感になってしまっていた時期を、今では懐かしく思えています。