令和式「その気持ち分かるー」のみつけ方が大人に何かを教えてくれている

テレビ番組、ドラマ、アニメ、映画、音楽、漫画、YouTube等での動画配信、ゲーム。
今や自分の時間を楽しむためのエンターテイメントの選択肢がたくさん!

子どもたちも小さな頃から様々なものに触れ、一人ひとりの「好きなもの」は多岐にわたる時代ですね。
特定のバラエティ番組やアニメの話で翌日クラスの半数以上の子たちが盛り上がるなんて話はあまり聞かなくなりました。

●派か、■派か、どっち?
レベルの選択肢じゃないんですよね。

例えばアニメというジャンルだけでも、地上波で放送されるもの以外にも各種動画配信サービスでパパママ世代が夢中になった作品から最新のものまで観ることが出来ます。
YouTubeで配信されているアニメもありますし。

作品のジャンルだって様々。
ひとことで「アニメが好き」と言っても、同じ作品を好きな子が身近にいるとは限りません。

ドラマも映画も、音楽も、漫画もそう。
いつでも、新旧色々な作品に触れることができます。

その色々の中から選ぶベスト1は、人によって本当に様々。

Z世代と言われる10代中盤~25歳(2023年現在)くらいまでの方より更に若い世代、特に今の小学生以降の世代では、その世代の共通言語になるような音楽やアニメ、漫画とかって生まれるのかな?
と思ってしまいます。

ちなみに、朝の情報番組で流れてくるようなエンタメ情報も、我が家の小学生にはちょっと他人事です。
「あー、朝のテレビで何回か聞いたことある」
程度の知識は入ってる、という感じ。

そんなこともあって、近年『鬼滅の刃』『SPY×FAMIRY』『呪術廻戦』
等の作品が、子供たちの間で
『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』『ポケットモンスター』
『名探偵コナン』『ONE PEACE』
等々のレジェンド作品と肩を並べるほどの人気を博したことは本当にすごい!と思います。

「好きなものが同じ」同士でその「好き」を共有して盛り上がるのって楽しいですよね。
距離が縮まるきっかけになったりすることもあります。

その辺のところ、ウチの子はどうしてるのかな?
と思ってふと
「カナリア(娘が好きなボカロP)好きな子って同じクラスにいる?」
と聞いてみました。

「いないと思うなー、いても一人か二人とか?
ボカロの曲聴いてる子はいるけど何が好きかまでは知らない」

みんなが何か好きなのか意外と知らないし、自分が好きなものを好きな子がそんなにいるわけでもないってことも当たり前だと思っているみたいです。

今は、1人1台配布されたノートPCのデスクトップ画面の壁紙の画像を見て、あーこの子はこれ好きなんだ~。等と判断しているとのこと。

「学校に行って、昨日の○○観た?」
って感じでテレビの話とかってする?

と聞いてみると、
「いや、みんな同じのなんて観てるわけないじゃん」
と普通に返されました。

なので、先ほどの
「昨日の○○観た?」ていう話はしない、初めてその話題を出すとしたら、
「○○っていう番組知ってる?」
から聞かないと。ということでした。

「好きなものがみんな同じなわけない」
ということをいたって普通のことと思っているのが伝わってきます。

更に、
「でもねー○○ちゃんと○○ちゃんは
意外と話が合うかもしれないって思ってる」
と言います。

どうしてかと聞くと、
「だって推しがいる気持ちは分かるから!」

その子たちの壁紙はとあるアニメの一人のキャラクターや二次元アイドルやVtuber系にしているみたいで。
「あれは絶対推しってことだと思う。
私がアクスタとかキーホルダーとか集めて楽しい気持ち分かってくれそうな気  がするし、そういうの知らなければグッズ集めが楽しいってことを教えてもいいし…」
 
「だから、お母さんが推しのYouTube観て喜んでるのも分かるよ」
だって。なんか男前(笑)

何より、好きなものがみんな一緒なわけないから、別の階層で共感しようとしてるっていうのがすごいです。
これが令和キッズかぁ。

・子育てしてる同士だから気持ちわかる
・同じ部署だから気持ちわかる
・同年代だから気持ちわかる
・くせ毛同士だから気持ちわかる
・同じワーママだから気持ちわかる
・転勤族だから気持ちわかる
・生まれも育ちも栃木だからわかる
・日本人同士だから通じ合える
※実際、例えば「子育てママ同士だから」というだけで誰とでもうまくいくというわけではありませんが…

色々な場面で、みんなが
「それ分かるわー」
というポイントに注目してみたら、世の中平和になりますかね?

とにかく、令和を生きる子どもたちの価値観、面白いのです。
注目してみてくださいね。