パパとコドモの外食風景

子供の習い事の送迎の合間に、毎回ではないですがカフェやファーストフード店でゆっくり過ごさせてもらっています。

家から車で片道20分くらいの距離まで送って、習い事にかかる時間が2時間。
一度帰宅するガソリン代の方がお茶代よりは安そうなんですが…月に1度か2度ほどのこの時間が私にはとっても貴重なものです。

楽しみにしているそのおひとり様タイムに、見ていてほっこりしてしまう光景を見ました。

私の席の隣に、まだ就園前と思われるお子さんと、パパの2人組がやって来たんです。

日曜日の、遅めの朝ごはん?いや、早めのお昼ごはん?
くらいの時間帯です。

じーっと凝視していたわけではないのですが、何となく気になって、思わず様子をうかがってしまいました。

メニューを見ようとすると早速メニューで遊んでしまおうとするお子さん。
パパはページをめくりたくても、なかなか先に進めないご様子。
メニュー選びも一苦労です。

あやしながらページをめくり、なんとか注文。
ご飯が来るまでの間も、お子さんを上手にあやすパパさん。

そしてご飯が運ばれてきました。
お子さんの分と思われるナポリタンが先に来て、ほどなくパパのカレーライス。

パパは大きめのバッグを持参していて、エプロンを付けてあげたりウェットティッシュを出したりと準備万端。
メニュー選びに続いて四苦八苦しながら、ナポリタンを食べさせてあげていました。

自分の分はちょっとした合間にスプーンですくってパクっといけるカレーを選んでいるあたり、なかなか手馴れてる?ご様子。

子どもとの外食でスプーンでいけるメニュー選びがち、て結構ママあるあるですよね。
ロコモコとかあると嬉しくなっちゃったり。

ですが…まだ自分でパスタを上手に食べられないお年頃のお子さんにナポリタン食べさせながらというのはさすがに大変だったようで。

カレーはなかなか減っていないみたい。
ずーっとテーブルの端に置かれていました。

お子さんのナポリタンは完食は出来ずに終わり、パパが最初から1.5人分食べるつもりで頼んでたようです。

食べ終わったあとはお口の周りをキレイにしてあげて、しばらく何やらお相手してあげて。
お子さんがお腹も気持ちも満たされたかな?
というタイミングで素早くナポリタンとカレーをあっという間に食べ終えるパパ。

それがあっという間過ぎて…何かこれ、何年か前の自分の姿だなーって思いました。

外出先で子どもにご飯食べさせるためにバッグから次から次へと色々なグッズを取り出し、準備していたら近くにいたご高齢の方に声をかけられたことがあったなーなんてことも思い出しました。

「あらあら、ママ準備がいいねー、こんなに色々持ってきて。ご飯食べに来るだけで一苦労だね。えらいねー。」
なんて。

この日はこのパパさんとお子さんの一連を見ていて、すごくいいなぁと思ってしまいました。

だってこのパパは外食のとき、子どもにご飯を食べさせていたら自分の分はなかなか食べられないってことを体験して知っています。

すっかり冷めてしまう自分のご飯。
美味しさのピークは去っているかもしれないけど、冷めているから一気にかきこめる。
子どもがグズり出す前に、素早くいただく!

そんなことを、お子さんが食事のヘルプを必要としている年齢の時からパパがよく分かっているっていいなーって思いません?

お出かけバッグを準備したのはママかもしれませんが、完璧と思われる持ち物。
出かけるときにはこんなに色々持っていくんだということも分かっている。

それだけで頼もしい!

今、ママはお家で束の間ながらもゆっくりできているのかな。
それとも、もっと小さな赤ちゃんがいて、上のお子さんだけでもパパお願い、というご事情かな…。
等、色々と想像をしてしまいました。

外食の時にママが心から好きなメニューを頼めなかったり(取り分け出来るもの、とかスプーンですくって食べられるものを選ぶしかない等の理由)、そんな風に考えに考えて選んだものすら温かい状態で食べられていないこと、悪気無く気づいていないパパもいたりするものですよね。

皆さんは、いかがですか?
我が家は私が言うまでは気づいてくれませんでした!
でも、ちゃんと口に出しました。

お子さんの性格も色々なので、パパに子どもを一定の時間任せるにはハードルが高いという方は、そんなことだけでも伝えてみてください。

たまには心から食べたいものを選んで、ゆっくり味わいたいですよね!
抱っこが必要なお子さんは順番に抱っこをしてもらって、先にママが食べるとか。

どーーしてもママの抱っこじゃないと!

というお子さんだったとしても、ママの外食時の苦労を知ってもらい、大変だね、いつも先に食べさせてもらっちゃってごめん…みたいな気持ちをパパに持ってもらうだけでもママの気持ちも変わってくるかと思います。

いつかお子さんが成長し、おひとり様時間を楽しめるようになるまで…。
ママたちが出来るだけ心穏やかに乗り切れますように。