モノより体験!を実感中

モノより体験!
モノ消費よりもコト消費
「モノよりも体験にお金を使おう」

こんな表現を目にしたことはありませんか?

心理学者や、マーケター等と言われる職業の方々から発せられている言葉ですね。
または最小限のモノで暮らす「ミニマリスト」の方の間でも大切にされている考え方です。

モノを売ったり、販路を広げるようなお仕事をしている人たちは、そのモノを手に入れた後に可能となる「体験」を思い描いてもらえるような商品訴求の仕方を懸命に模索しています。

どうしてなのでしょう。

心理学者や研究者達が出した結論は、
・物を買っても、その時の満足感は長続きしない
・物より、旅行などで得た体験のほうが長く幸福をもたらす

というものです。

思い描いてみてください。

欲しくて買った色々な物。
「いや~それにしてもこれはいい買い物だった。」
と何度も思い返してそのことを振り返ることってありますか?

よほど長い間迷いに迷って、身に付ける自分を想像して期待を膨らませて買ったような靴や、ちょっと良い時計など、限られたもの以外は無いのでは。

それに比べて、子供と行ったお出かけの記憶や、結婚前も含めた大切な友人との旅行やイベントの記憶は、いつ思い出しても自然と顔がにやにやしてしまったりします。

子育てにおいても、やっぱりモノより体験なのかなぁ、と思わされることがよくあります。
例えば、おもちゃ。
夢中になる期間短すぎだろーー!
というもの、結構ありますよね。

おもちゃに飽きてしまうのは幼い子供の特性でもあり、年齢によっては、それについては別の話にもなるんですが…。

おもちゃへの興味を長続きさせるには、
最初に親が一緒に遊んであげること
・ひとりで楽しめるようになって、その後行き詰った様子ならまた一緒に遊んであげて、別の楽しみ方を見つける手助けをすること

が大切です。

更に、小さな子供って「パパやママと一緒に楽しく遊んだ記憶」が一番なんですよね。
その体験があるだけで、幸せを長く噛みしめられるし、「あの楽しかった時のおもちゃ」でまた遊びたくなる可能性は上がります!

少し年齢が進んだ後の話をします。
子供がすごく楽しかった、嬉しかったと思っていることが親の認識とずれていることがあります。

そんな時、「モノより体験」を大切にしているつもりが、親がよかれと思う「旅行」等のプレゼントを一方的にしていることにはなってないかな?
と、ハッとしてしまいます。

小学校1年生になると、夏休みには一行日記といって日々を一行で振り返る日記や、思い出に残った日を一日選んで絵日記にしたり、作文を書いたりといった課題が出たりします。

その内容を見て見ると、この日のナンバー1、これかぁ…。
と思うことが結構あります。

「他にもっとあっただろー、今日、あれ買ってあげたじゃん!」
等と思ってもそれは口に出しません。

「○○が一番楽しかったんだねー!よかった!
どうしてこれが一番だと思ったの?

等と聞いてみると、子供が考えている事が見えてきます。

この連休は旅行に連れて行ってあげた。
水族館に行った。
人気の商業施設に行った。
キャンプに行った、海や川、山などに行った。

何より、欲しいものは適度に買ってあげているし!
だから、きっと満足してるはず。
私たち親として頑張ってる~、と単純に思い込まず、こまめに子供と話をして振り返ってみると良いかもしれないですね。

もちろん、幼少期に
「欲しいものを手に入れることが出来て嬉しかった」
という気持ちを適度に味わうことも大切です。

でも、物にばかりお金をかけずとも、家族みんなが幸せを感じる方法はたくさんありそうですよね。
そう考えると、何で楽しませようかな~とワクワクしませんか?