コンフォートゾーンを抜ける

コンフォートゾーンという言葉を知っていますか?

「安全な領域」や「快適な領域」という意味がある言葉で、心理的なストレスがなく居心地の良い状態のことを指します。
不安にならない行動範囲です。

慣れ親しんだ家とその周辺で過ごす。
いつもの仲間たち、友人と会って話す。
日々のルーティン的な行動。
このような状況に身を置いている時の心理状態は、コンフォートゾーンにあたります。

この、ストレスレベルの低い「コンフォートゾーン」の外側には、人間の成長のためにほど良いと言われるストレスレベルの「ラーニングゾーン」、さらにその外側には精神的な負担の多い「パニックゾーン」と呼ばれる領域があると言われています。

日々子育てを頑張っているママにとって、出産から今日に至るまでの日々はどうだったでしょうか。

初めての出産で身体へのダメージも全快とは言えないまま始まる、赤ちゃんのお世話。
24時間、赤ちゃんのペースで過ごす日々。

そんな日々は、いつものルーティンをこなすのとは全く違いますね。

知らないことだらけ。
初めてやることばかり。
予想外のことの連続です。

そして、赤ちゃんはちょっと目を離した隙に危険な状況になってしまうことも。

母乳・ミルクは足りてる?
脱水状態になってない?
重たい布団で口元塞がれてない?

と、人1人の命を預かる緊張感も常にある状態。

このような毎日の心理状態はラーニングゾーン、時にはパニックゾーンにも及んでいるかも。

そして、人は心がコンフォートゾーンから抜け出すと、ストレスレベルの低いコンフォートな状態に戻ろうとする本能があるそうです。
ダイエット等のため高すぎる目標を立て、負荷が大きい運動をいきなり始めたりしても続かないのはそのため。

辛くて楽しくない運動を続けるのは難しいことなんです。

でも、赤ちゃんのお世話は、不安や悩みが尽きなくても、体力的に辛い日があっても投げ出すわけにもいきません。
とにかく必死で守り、育てていくのみの毎日ですよね。

そうこうしているうちに、赤ちゃんの様子を見ただけで

オムツだな。
ミルクかな?
ちょっと着せすぎたかなぁ、暑かったね。
この泣き方なら、抱っこ紐に入っててもらえばOK!

等と手馴れて来て、心に少し余裕が出てきます。

まあ、赤ちゃんのお世話は辛くて楽しくない運動とは全く違いますが…。
寝顔を見たら全ての疲れが吹き飛んだり、一挙手一投足の中に成長を見つけては飛び上がって喜ぶ瞬間があって、楽しさにあふれていますからね。

それでも、身体とメンタル面を考えたら、なかなかしんどいもの。
それが、自分の歯を磨くように、いつものコーヒーを淹れるように、当たり前に習慣的に出来る領域が気づけば増えている。

子育てをする日々の行動が、だんだんコンフォートゾーンに入ってきて、
「いつものやつ」
になってきているのです。

こうして、母親として成長しているんですね。
これってすごくないですか?

今こちらのサイトを見ている皆さんは、

これから仕事もしてみようかな。
もう少し「落ち着いた」と自分で思えたら働こうかな。

と考え始めた方も多いかと思います。

しばらく家庭に専念していると、自然と家・家族を中心とした行動範囲、人間関係がコンフォートゾーンになっているはず。

なので、仕事を探すというのはコンフォートゾーンを抜けていく行動です。
ちょっとドキドキしますよね。
不安や緊張感を感じるのも当たり前です。

そんなママさんたちが参加しやすいように考えられているのが、子連れで、普段着でも参加できる、
「ママトオシゴト」
ママのための就職ガイダンスです。

知らなかった会社やお仕事を知るというアクションだけでも、ものすごい一歩です。
これまで経験してきた職種や業種ではなく、完全にコンフォートゾーンの外側の領域だと思っていたところに天職が待っている、ということも実際あるそうですよ。

ここまで子育てをしてきて、コンフォートゾーンを広げて来られたことに自信を持って、ぜひ一度飛び込んで来てみてくださいね!