子供が読んだ本の感想を読むのが好きです。
小学校で、読んだ本の感想を簡単に記述していくという課題があるんです。
記入欄は小さくて、びっしりと感想を書ける仕様ではありません。
「この本を読んで何か一言!」
という問いに対する回答くらいのボリュームしか書けません。
感想文を書く練習というより、読書を習慣づけて、1冊読む度に1回立ち止まり、振り返るためのツールなのかな、ととらえています。
書いてある内容を見ると、この本はこの子にとってさほど印象に残らなかったんだろうな、と思われるものと、これは多分本当に面白く読んだんだな。と感じるものに分かれています。
それでも、この本は自分にとって面白くなかった。
この本は面白かった。
という感想一つひとつが発見になっているはずです。
読むまでは分からないですからね。
読んでみて始めて分かることです。
この短い感想文が書かれた表に子供の趣味嗜好が表れていて、なかなか楽しいです。
(ちなみに、見てもいい?ってちゃんと聞いて了解を得ています!)
「そこを拾うの?」
「こんなこと考えられるようになったんだ。」
と個性や成長が垣間見えたりします。
更に、子供が面白かったという本を自分でも読んでみるのも好きです。
同じものに触れて、自分はどう思うか。
私の感想は、子供の視点や子供なりの視野の範囲から生まれる感想とは違う場合もあります。
そもそも、我が子とはいえ「別の人」なんだよなぁと子供の人格や個性を尊重しなければと思わされることも。
この感想は単に子供と大人の違いじゃなくて、個性の違いだな…私はそんな事思わないなー、て。
そんな時は、違った考えを受け入れて自分の考えを伝えるお手本を、と思って、子供の考えを全否定しないように話すようにしています。
私が読もうと思わなくても、たまーに
「これ読んでみて」
と本を渡されることもあります。
また、短編集など余白の部分が多い作品などで子どもにとっては意味が分かりにくく感じるものは
「これはちょっと意味が分からないから、お母さんが読んで意味を教えて欲しい。」
と言われることも。
そんな形で、生まれた土地も育った環境も年齢もだいぶ違う私たち親子が感想を共有する機会があり、なかなか楽しいです。
親子なのに、育った環境も全然似てないんですよ~!
感想を共有することはお互いの物事のとらえ方の一端を知る事になり、親子のコミュニケーションとしてはとても良いものなんじゃないかと思っています。
「何かに触れてその感想を伝わりやすい長さにして人に話す」ということは、体験したことを記憶として定着させたり、要約力を付けるためにもおすすめのアウトプット行為。
子供にとっても大人にとってもプラスになります。
本だけでなく、映画やアニメ、マンガを一緒に観るのも良いですね。
涙腺がゆるく、何でもすぐに泣いてしまう母を普段からかっている娘がポロポロと涙をこぼして泣きながら観ていた映画もありました。
そんな時は心の成長を感じ取れて嬉しくなります。
また、先日からものすごく気に入っているアニメを強く勧められていました。
それなりに量もあるのでなかなか観る事が出来ていなかったんですが、数回分やっと観ることが出来ました。
観てみたら、娘が気に入っている理由が分かった気がしました。
高校生が主人公の日常系アニメなんですが、その子のクラスメイトには超個性的な子たちがわんさかいます。
アニメということもあり、現実にいたら、
「変わってる子」
と言われてしまうかも…というレベルの超個性派たちが勢ぞろい。
でも、誰も否定されずに仲良く共存していて意地悪な子が全然出てこない。
優しい世界です。
引っ込み思案な子もしっかりクラスの輪から取り残されない。
引っ込み思案な娘からしたら、憧れの世界なのかな?
なんて想像をしました。
今度寝る前に感想を言い合ってみようと思います。
これは面白かった→どうして?
これは面白かった→どんなところが?
親子で、お互いにそんなことを言い合うのって楽しいですよ!