ママに優しく出来なかった話

私は小学生の母です。
今は子供がとっても可愛くて毎日幸せ。

そんな私ですが、元々子供はあまり好きではありませんでした。
理由は分かりませんが…。
どう接したらよいのか分からないからですかね?

初めて子供が可愛い!と思えたのは、いとこが出産したとき。
身内だから??
やっぱり赤ちゃんを身近で見たら可愛すぎたから??

こちらについても、何故なのか分からないのですが、大きくなったらお小遣いあげないとなー♪
なんて思うくらいにとっても可愛いと思えました。
その後友人たちの子供も素直に可愛いと感じるようになり、子供に対する印象はガラリと変わっていきました。

そして自分の中でこの変化が起きる前の私は、世のママさんたちの気持ちに寄り添うことは出来ていなかったと思います。

今の自分は、「ママが働きやすい世の中」の一端を担いたい気持ちでいっぱいですが、バリバリ?と働いていた頃の自分は、よく言われる「女の敵は女だった!」の敵側キャラだったと思っています。

そんな、子育てしながら働きたい女性の敵であった頃の自分をたまに思い出します。
短い間しか一緒に働けなかったママさん達に対する申し訳ない気持ちと一緒に…。

職場で後輩や部下の指導をするような立場になりつつあった頃。
自分の部署の中途採用も担当するようになりました。

人事部がきちんとあって、人が足りないと言えば段取りをしてくれるような規模の会社ではなかったのです。

小さな会社で、全てが最小限の人数でまわっているような環境。
そして、どちらかというとスピードが求められる。
ほとんどのスタッフが限界まで残業をしている…。

はっきり言って、子育て中のママさんがとっても働きにくい職場でした。

そんな中、小さなお子さんを抱えた方で素敵な方と出会い、採用させていただいたんです。
スキルも人柄も申し分無く、一緒に働きたいと強く思ったので自信を持って上長に推薦し、めでたく入社決定!
しかし…。
結果としてこの採用は上手くいきませんでした。

今の私なら当たり前に想像出来ることですが、お子さんの体調不良による欠勤が度重なったのです。
全てを最小限の人数でまわしていたチームですから、一人が抜けた時の周りの負担が大きくて。

即戦力として採用させていただき、バックアップ体制も十分に考えず色々お任せしていた私が悪いのですが、管理者としての自分と、組織自体が未熟だったと心から思えるようになるのは身近な先輩たちが結婚・出産し出した数年後のことでした。
(ちなみに、現在は何人もの先輩が子育てと仕事を両立して働くモデルケースとなり、雰囲気がかなり変わったそうです。)

当時は仕事をまわすことで精一杯。チームの空気が悪くなり、彼女への風当たりが強くなっていくのを止められませんでした。
そもそも、こんな環境って子育てママにとってだけでなく、自分にも他のスタッフにとっても過酷な環境ですよね。

時は流れ、出産後に3年お世話になった会社でも採用のお手伝いをさせていただき、1歳児?くらいのお子さんを抱えたママさんを上長に推薦し一緒に働くことになりました。

ママの気持ちは分かるようになっていたはずですが…こちらの採用も失敗に終わっています。

こちらの職場も、当日に欠勤者が出た時のバックアップ体制が未熟でした。
さらに、それを管理したりカバーしたりする側のスタッフも幼い子を抱えたママばかり。

完全シフト制で、誰かが欠けたら必ず代わりの誰かが必要になる仕事だったので、現場が疲弊し過ぎてしまったのです。
こちらで分かったことは、本当に小さな子を抱えたママさんには不向きな職場というのも少なからずあるのではないか?ということです。

やはり、子育て経験者かつ子育ては落ち着き始めているというスタッフさんがいたり、会社全体でママさんが安心して働けるような体制を構築している会社が理想ですね。
(ママが働きやすい会社との出会いを助けるイベントは⇒こちら

あの時、すぐに会社を辞めることになってしまった2人のママさんのことはずっと心に残ると思います。
彼女たちにはもっと生活スタイルに合っていた職場があったはず。
いや、そういう職場環境を自分でも作れたのかもしれない。

本当に申し訳なかった。
でも、これからこういう視点を持ったワーキングマザーが増えて、世の中は変わっていく予感がしますね。

本来、どの職場においても皆が安心して出産・育児が出来るのがあるべき姿であるはず。

これからお仕事を探そうと思っている皆さんは、ぜひともママトオシゴト」の就職ガイダンスやサイトを利用(⇒こちら)して、ママのライフスタイルに寄り添った企業風土を作る努力をされている会社様の存在を知っていただければと思います!