今年はお母さん何年目?

あれ、なんでこんなに涙出てくるんだろ…。
これ位で泣くようなキャラだったっけ私。

母親になって間もない頃に、そんな経験を何度かしました。
こんな経験を繰り返して、親になっていくんだろうなー、という経験です。

その中でも、今でも忘れられない事が2つあります。

1つ目は、本当に出産して退院して、1ヶ月検診は終わっていたかな…。
それ位、まだ産まれたばかりの我が子と毎日格闘していた頃。

何をしても泣きやまない事が続いて、その時の私にはもう限界だー!
と思ったんですね。
赤ちゃんにちょっと意地悪したくなって、抱っこ紐からいつもよりも少し手荒に、ベッド(普段大人が使っている、一般的なマットレスのベッドです)にドサっ!と放り出しました。

気持ち的には、投げつけるような感じ?
でもそこは理性が働いて、ベッドに置いてある掛け布団の上に少々手荒にドサっと。

そうしたら、赤ちゃんは私の目をまっすぐに見て、数秒後には叫ぶように泣き出しました。
当たり前ですよね。

その時の顔が本当に悲しそうで、ずーっと忘れられません。
2度とこんな顔させちゃいけない。
ちゃんとお母さんを頑張ろうと思いました。

我が子はそれはそれは泣いて、母も泣きました。

2つ目は、近所で評判の良い小児科で、なんだか感じの悪い対応をされた時のこと。
何があったかはもうはっきり思い出せないのですが、悲しくなる対応だったんです。

既に予約していた予防接種をキャンセルして他の病院に変えた位だったので、自分にとっては嫌なことだったんだと思います。
とても評判の良い病院で、設備も良さそうで清潔感があって…。
どうして自分だけ嫌な思いをしなきゃいけないの??

その日、病院では毅然と言いたいことを言えてたのに、帰宅したらブワーっと涙が…。
1つ目の話は、そりゃあ涙出るでしょ、て話かもしれないですが、こちらは…。
自分ではいう事で涙を流すというのはあまりない経験でした。

単に悔しかっただけでなく、自分が母親として未熟だからこんな目に合うんだ、等と思えてきたからかもしれません。
自分がしっかりしていないと子供にも不利益な事があるかもしれない!
という防衛本能みたいなものが、しっかり悔しがりなさいと言ってきたのでしょうか。

さらに、この出来事が本当に忘れられない理由はこの後の展開です。
抱っこ紐にいる我が子が、言葉を話せない我が子が私を見て声を発したんです。

意地悪しちゃった時みたいにまっすぐに私を見て、
「アー」
「ウー」
みたいに。

私にはそれが、お母さん泣かないで。
って言ってくれているみたいに感じられて。

またまた、母は泣きました。

結婚も出産もゆっくりしてしまったので、社会経験は長くて自分はしっかり者だと思ってましたが、母親としては未熟。
そもそも、妊娠出産期は夫の転勤で東海地方にいて、親も友達も身近にいない状況。

1日のほとんどの間、話し相手は、まだ言葉が話せない赤ちゃんだけ。
たまには会話が成立する相手と話したくなるよね、という、未就園児あたりまでの子を持つママさんあるあるが本っ当ーによくわかります。

色々、1人で頑張ってる感じでした。
そんな中で、
「我が子のために上手くできてない。」
という思いがこんなに挫折感を感じさせ、自分を悔しく悲しくさせるんだと思いました。

それと同時に、子供って本当に親を好きでいてくれるんだな、て感じました。
言葉で言われたわけではないんですが。

放り出そうとしたら全力でそんな事しないでって顔。
悲しんでいたら、寄り添ってくれるようなそぶり…。
本能的に、「求められてるな、しっかりしなきゃな」と奮い立たせてくれました。

ホント、親も子供に育てられてますねー。

実はもうすぐ我が子の誕生日なんです。
子供の年齢は、自分が親としてその子と過ごした年数でもありますね。
たまには、こんな思いで振り返ってみるのも良いものです。

まだまだ頑張りますー!