母の味は名もなき料理?

日々、あっという間に時間が過ぎていきます。

掃除洗濯炊事、仕事。
名もなき家事…?

もはや、「名もなき家事」ですらない、使途不明な空白タイムだらけかも(笑)
長期休みの期間は、家にいると「子供に呼ばれて対応する」というのが一番多いでしょうか。

ちょっと呼ばれて少し助けて…気づいたら30分1時間と過ぎている!

そして、レシピを見て作った小洒落たおかずよりも

「冷蔵庫の中身一掃チャーハン(あらゆる残り野菜等が入った、その名の通り冷蔵庫を大掃除できるメニュー)」
「色々野菜の具だくさん味噌汁(大掃除メニューをオシャレな店風に言ってみる)」

のような、二度と同じものは作れない、それこそ「名もなき料理」に限って夫にわざわざ褒められたり。
「今日のこれウマいよ!」と…。

えっ、コレ褒めてくれるならもっと色々言って欲しかったやつたくさんあったんだが??
とビックリしますよほんと。

名もなき色々に翻弄される日々でございます…。

でも、こういうのが後々子供にとっては「お母さんの味」「お母さんとの時間」として記憶に残っていくのかなとも思います。

最近、うっかり「使えるストック」の数々を切らしていて子供の昼ごはんに困った時、記憶の奥底から蘇ってきた思い出のメニューがありました。

母がよく作ってくれた「たまご丼」。
我が家では「たま丼」と呼んでいました。

親子丼の材料になる鶏肉は常時ストックするようなものではなくても、卵と玉ねぎのストック率は高いですもんねー。
多くの家庭に、色々なたまご丼が存在しているかと思います。

私の母が作るたまご丼は、玉ねぎ+1の具材がちくわやウインナー、ハム、なると、かまぼこ、魚肉ソーセージ、カニカマ等でした。
見事に加工肉か練り物系ですね(笑)

常時家にあるものか、何かで使った余りもの。
それを上手く利用していたんだなと、今ではよく分かります。

卵、玉ねぎ、ウインナーアリ!おお、今日の昼はコレだ!!!
助かったあああ、と思った瞬間でした。

そして、「今日たま丼ね♪」て言われた時は嬉しかったな。
という思い出にも浸ってしまいました。

残りものをやりくりしていても、
「美味しいもの作ってあげるね♪」のテンションで言われて、実際味はほぼ親子丼だし、本当に美味しいと思って食べてました。

お店で食べるものとはちょっと違うけど、「実家」て感じがするものってたくさんありますよね!
ウインナー・ハム・ベーコンは何にでも入れちゃうとか。
チャーハン、ラーメン、焼きそば等は代表選手じゃないですか?

名もなきメニューには、きっとママの工夫と「あるもので喜ばせてあげよう」という気持ちが詰まっています。
ちゃんと家計もやりくりしないといけないですからね!

そして、名もなき…?何に使ったか分からないけど過ぎてしまった時間は、ほとんどはお子様と家族のために割いている時間なのでは。

「今日もあっという間だったよ…。記憶無いレベル…。」
そんな日こそ、胸を張って言えます。

子供のために頑張ってたんだな、って。

以前、ネットでとある方の親御さん(お母様だった気がします)が天寿を全うされた内容のニュース記事を見たとき、コメント欄で色々な方がご自身の「親との思い出」を語っているのを見たことがあります。

それらを見ていて気付いたことは、特別な日ではない、日常の中で嬉しかった事を挙げている人が多いということ。

記憶にないほど慌ただしく過ぎていく日々ですが、その中にお子様にとっての大切な思い出になる出来事がたくさんあると思います!