マルチタスクは不可能です

マルチタスクという言葉、よく耳にしますね。

元々はコンピューターが複数の処理を同時進行することを表している言葉でしたが、転じて複数のタスク(作業、課題、仕事)を同時進行すること全般を言うようになっています。

今日は、ママとして社会人として。
マルチタスクをこなしていかないと!
という話がしたいわけではありません。

マルチタスクは不可能です!1人では!
ということ。

複数のことを同時進行する時ってどんな時でしょう。
家庭でも複数の作業を同時進行していると思われる場面は色々あります。

「煮る」調理中に他の作業
洗濯機をまわしている間に他の作業
・抱っこ紐でしか昼寝しない子供を抱っこしたまま何かの作業
などなど…。

仕事の場ではどうでしょうか。

〆切が一か月後の業務を進めながら、今日中の業務
・他の方の判断が必要な件で判断をお願いしている間に他の業務
・確認事項があって中断している業務を抱えつつ他の業務
…等が考えられます。

これらの例を見てみて、本当に複数のことを一人で同時にしている瞬間てあるでしょうか?
煮ている間はお鍋とガスコンロが仕事してくれてます。
洗濯も洗濯機が。

仕事においては、「ある一定の期間で見ると」という前提がないと、一人で一度に出来ることは一つだけ。
作業を最小レベルまで細分化してみたら、断言できます。

人は一つの事しか出来ません。
だって頭は一つだし、身体も一つですから。

抱っこ紐で赤ちゃんを昼寝させながら○○。
音楽を聴きながら○○。
歯磨きしながら○○。

等の、無意識下でも出来てしまう動作に加えて何かをする、「ながら何とか」はマルチタスクをこなしてはいますが、意識を働かせ身体を動かして片づけていかなくてはいけないような、「主婦的」「社会人的」タスクは一度に複数は出来ません。

それなのに、短時間の間にやる事が山のようにあると、あれも、これも…。という思いが先に立ち、焦りから集中も出来ず、結局どれも中途半端になってしまうなんてことは無いでしょうか。

全部やらなきゃいけない事だから、何とか同時進行で…。
あれこれとりあえず着手してしまうのが、結局遠回りになってしまうんですよね。

ママの一日は、特定の時間に極端にやる事が集中しがち。
「もーー何から手を付けたらいいか分かんないよぉーー!!」
という状態になった時は、焦ったまま色々手を付ける前に一呼吸おくことをオススメします!

そんな時こそ、まさに、「どうせ一つずつしか出来ません」
その瞬間、絶っっっ対に急いでやらなければいけないことは限られているはず。

これとこれだ。
と、それが見えたら、あとはもう他のことは忘れて集中。
他のことは一旦バッサリと捨て、また立ち止まれるひと時に段取りを。

私は、頭の中で「集中、集中」と言いながらやってるときがあります(笑)

何ならマスク生活をいいことに、誰にも聞き取れない程度の声で本当に呟いていることも。
聞こえた人は気味が悪いことでしょう(笑)

焦らずちゃんと集中したら、1つ終了、2つ目も終了。
とテンポ良く終えることが出来たりします。
お子さんも「お着換え集中だよー」等と声をかけ、巻き込んでしまってもよいかも。

ママは「お化粧しゅうちゅう、お化粧しゅうちゅう♪」
なーんて、乗ってくれるお子さまなら是非。

何だかんだ言って一つも出来なかった…。
という思いをするよりも、一つずつでも「終わった!」という心地よさを重ねていったほうが心の健康にも良いですよねー!