自分がどこかへ行ってしまったと感じる時

気付けば子供向け番組以外の映像をしばらく見ていない
映画といえばアンパンマン、ポケモン、プリキュア、ヒーローものetc…。
車では子供が喜ぶCDやDVDを再生。

外食のときは子供が食べられるものがあるお店に行き、シェアのしやすさや食べ残しの事まで考えて自分が注文するものを決める。
だから心から「今アレ食べたい」と思うものを食べてない
本格インドカレーやタイ料理が大好きなのに!

久しぶりにパパが子供を見ていてくれるというので得られた自由時間なのに、気が付けば最終的に子供服や絵本、おもちゃ売り場などを見て回っている自分
お母さんになってから、自分というものはどこに行ったのだろう?と思ったことはありませんか?

もちろん、親となった以上は子育て期に自分の行動が制限されるのは当たり前だと思う気持ちも持っていて。
一生続くわけでもないことも分かっているし。

子供が初めて言葉らしきものを発した時、立った時歩いた時の感動や、抱っこをせがんできたり、突然くっついてきたり「ママ大好き」等と言ってきたりした時の幸せな気持ちは、今まで通り自分の好きなようにばかり動けない不便さなど忘れさせてくれますしね。

それでも。人間、毎日ポジティブで居続けるのも難しいもの。
○くんのママ、○ちゃんのママじゃない私ってどんなだったっけ?
と分からなくなってしまって、寂しい気持ちが湧いてきてしまうこともあります。

最近、二児(小1、年中)の母である友人が面白い話をしてくれました。
元々イラストを描くのが好きだったことを急に思い出して、描き始めたら止まらなくなったと。
寝る時間を削ってまで描いてる日もあるけど、楽しくて不思議と疲れを感じない

自分が好きなことに思い切り時間を使うのが久しぶりで楽しく、イラストを描いていると、そういえば自分ってあんな映画をよく観に行ってたな。ライブのために遠征までしてた…これが私だ!と次々と色々思い出して「自分を取り戻した感がすごいあった」そうです。

もちろん母である自分も自分なんですけどね。
イラストを描いている間がとてもとても心地よい時間になることを発見した彼女は、最近活き活きしています。

私自身も、子供が就園前のころに公園でたまたま一緒になったママさんと思いがけず好きな音楽の話で盛り上がったとき、何かがパアんと弾けたような気持ちになったことを思い出しました。
お互い、「子供の食事やらトイレトレーニングとか以外の話したの久しぶり(笑)」と笑い合って楽しかった。
たまには「誰かのママ」じゃない自分に向き合ってみると、楽しいんですよね。

仕事に出ることで自分を取り戻しているというママさんもいます。
それもとても分かる気がします!

職場にいる間のほうが、意外と自分のペースで動いている実感があったり。
私の場合は、就業したときに授乳は終えていたので、ここぞとばかりにレトルトのタイカレーをお昼に持参して辛い物を堪能したり(笑)

仕事中も昼休みも様々な年代の人と会話する機会になり、そこでの自分は完全に「誰かのママ」ではありませんでした。

最近自分の欲求にフタをしてばかりだな…。と感じたら。
たまには本当に好きなこと、好きな食べ物、やりたい事、仕事をしていたときの自分のキャラ…等々を少しでも思い出してみてください。

卒乳したら就活だー!辛い物思いっきり食べにいく!等と近い将来のウィッシュリスト作るとか。
パパに頼って映画を観に行く時間をもらうとか。
そういう時間があっても良いはずです♪

映画の帰りには気付けば子供服を見てしまい、ちょっと離れただけなのに子供に会いたくなってしまってさっさと帰り、パパに「もっとゆっくりしても大丈夫だったのに」なんて言われてしまう。
きっと、そんなオチも幸せだと感じられます。